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フランシスダナリーとスティーブヒレッジの共通性

今となっては全く異なるジャンルに分化されてる二人だが
共通性は多い。

出身ジャンルがプログレッシヴロックという点

奏法においてはアルペジオやカッティングを多様し曲間を埋めていく手法
例えばsystem7でのスティーブのこんな奏法
この映像は最近の物ならしい。とても60代の夫婦とは思えん元気ぶり
観客は若い外人ばっかりのようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=X4U7B_ctnJM

system7公式HP
http://www.a-wave.com/system7/

そしてイットバイツの時のフランシスの奏法 88年
アラウンド ザ ワールド製作時のインタヴューと奏法解説
このときのプロデューサーがsystem7結成以前の
ヒレッジだったりする。
http://www.youtube.com/watch?v=tlKFr9_qDmQ

これだとこの人の音楽性が解らんから下記PVも追加 88年
非常にジェネシスな感じだけど。
http://www.youtube.com/watch?v=3SZOjKuRMaE

ギターソロではビブラートやロングトーンを多様し
バイオリンのような鳴らし方をする。 また二人とも少し独特なハネタリズム感
があったりもする。

この手の奏法の先駆者はアランホールズワースだが
彼らにはみな共通性がある。

そして、彼らに一番共通するのは、ギターエフェクトの
使い方。ギターをギターとして鳴らすのではなく
まるで別の楽器が鳴ってるかのような多彩なエフェクトを
施している。

古くはクイーンのブライアンメイが元祖と思うが
ギターオーケストレーションという造語を生んだ立役者は
YESのトレーバーラビン(最近も車のCMで使われてる
全米NO.1にもなったロンリハート時代に在籍したギタリスト)
だと思うが、ヒレッジやフランシスにもこの要素が強い。

ハードロックの世界で言えば、スティーヴヴァイ

POPミュージックの世界で言えば後期デュランデュランの
ウォーレンククルロ(ノトーリアスやオーディナリーワールド
などで演奏)なども同じ系列。

そして後期キングクリムゾンに在籍した
エイドリアンヴリューなんかも同じ系列

ヴァイやウォーレン、エイドリアンの場合、プロの最初が
フランクザッパバンドだった訳で、3人ともフュージョンの
要素を持っていた。しかし3人ともフュージョンには行かず
全く違うジャンルへ転進してゆく。


ちなみにこのジャンルにおいて日本の場合、先駆者は
元パーソンズの本田毅しかしない。

後続の人間は育たなかった。劣化版は沢山いたがな。
特にビジュアル系のギタリスト。

しかし劣化版は演奏能力が低いしオーケストレーションの
意味なんか解ってなかった。下手糞なアルペジオしか弾けない
から太刀が悪い。
ギター自体の音もペナペナか、ペキペキで芯がなく安っちい。

少しはヒレッジの超絶16分のアルペジオを見習え。

あ、いや一人いた凄い人がCMJK
ただこの人はギタリストであるがどっちかというと
キーボード関係のほうも非常に才能があったし
一人でsystem7で言えばスティーヴと嫁さんであり
キーボード奏者でもあるミケットの要素をまかなえてしまう。

CMJKが93年当時やってたキュートメンのPV

本当は、キュートメン解散後に活動した
コンヒュージョンのPVを上げたかったがないので。
http://www.youtube.com/watch?v=-k4OHt53C_U&mode=related&search=

既にこの時に中間部でデトロイトテクノ的なフレーズが出てるのは流石。

CMJKに関しては、
私が尊敬する佐藤博大先生
(YMOへの加入を断り、単身渡米した天才、80年代彼が出した
THIS BOYSってアルバムは、大半の楽器構成がシンセで構成され
今聴いても、古さを感じない、本当の意味でのハイファイなアルバム
山下達郎よりもこの方のほうがデジタル録音に関しては
数年先を行ってた。まだTHIS BOYSでは堅めなデジタルだったが
次作 アクアではデジタルなのに柔らかい音質感が確立されて
いたのは、驚愕すべき点である。)
と音質感に関しては共通する部分がある。

エコー系やリバーヴ系やディレイの使い方が二人とも非常にうまいのだ。
どこまでも広がりを感じる空間系とアナログのような柔らかさ。
この反比例しやすい要素を両立できてる人は、数少ない。

佐藤先生の公式HP
http://www.hiroshi-sato.com/

さて話を戻そう。

イットバイツのセカンドアルバムの前半は
ヒレッジがプロデュースしてる。

両者とも非常にテクニカルな奏法を多用し演奏力が高い
だけでなく、楽曲作りにおいても類まれな才能を発揮して
いる。

とかくギタリストってやつは、奏法にばかり目が行き
曲の構成、アレンジ バランスを欠いたギタリストが
多い。
しかし、フランシスとヒレッジは、この点においても
才能があると思う。

system7の肝はヒレッジのギターだが、70年代のヒレッジの
映像を見れば解るが弾き過ぎでバランスを欠いてる。

しかしsystem7においては、嫁さんのミケットのシンセの
旋律とヒレッジのギターのバランスは非常によく
ヒレッジのギターだけだと、ただのつまらないオナニーショー
になりがちだが、ミケットの奏でる柔らかく時に鋭い
シンセの旋律が花を添えてる。

フランシスの場合は、やはりジョンベックの奏でるシンセ音と
のバランスにおいてイットバイツのPOPな曲調をカバーしてる
ではないだろうか?
イットバイツの楽曲は歌物として非常に親しみやすくPOPだ。しかし曲の展開は非常にテクニカルで、玄人のうるさい
私のようなおじさんでも 唸らせる要素がふんだんに盛り込まれてる。
だから、イットバイツはイギリスで非常に売れた。が、しかし
海外では全く評価されなかった。

イケメンでPOPとなると当時の日本の場合、(80年代後半)
ミュージックライフみたいな糞雑誌に扇動された婦女子くらい
しかファンはいなかった。

メタル系雑誌バーンを読む男子には全く相手にされなかった。
バーンでのイットバイツの評価は、70点代。酒井さん
そりゃないだろ?

そしてプログレッシブロック愛好家のおじさん連中からは
デジタルシンセすぎて、ライトでPOPすぎだとか
ジェネシスのまねだとか

散々言われた。

実は、私自身も当初はそういう偏見を持ってたのだ。

しかし、おっさん待ってくれよ なんだな。

たまたま聴くことになったサードアルバム、
イートミーツセントルイスを聴いてぶっ飛んだ。
スゲー テクニカルなギターなのに聴きやすくPOP
こりゃ新鮮だぞと。

そしてセカンド、アラウンド ザ ワールドを買ったら
またびっくり。ミッドナイトとローズマリーにやられた。

ミッドナイトのライブ
これは非常にレアな映像かと。よく持ってたなあと感心しちゃう。
http://www.youtube.com/watch?v=abxQRWNWi74

そしてPはヒレッジだし。いやこの頃の私はヒレッジに関して
ギターマガシンの日の目をみなかったギタリスト特集で
知識があった程度だった。

そして時は数年経過した90年代前半、あのヒレッジがクラブシーンで復活との噂を聞いた。
その頃の私はクラブカルチャーの洗礼を受けてイエローの
木村コウさんのKOOLとか通ってた。

そんな訳で入手したのが

system7のα WAVE なんだこの脳にくる電子音は?
REMIXは、チャーリーズエンジェルでお馴染みの
ピンクのエンジニア、ウィリアムオービット!
オービットは当時、クラブ界隈では注目されてた
テクノDJだった。

そんな訳で、システム7が一気に好きになったのだ。


で何が言いたいかというと

この二人もっとちゃんと評価してくれよってこと。

いやヒレッジはクラブシーンで正等に評価されてると思うが

そんな狭い世界ではなく、アーチストとしてもっと
評価して上げるべきなのだ。

ヴァンヘイレンやイングヴェイやヴァイのギターは凄いよ 
でもさ、楽曲が激しくつまらない。

そして弾きすぎ。

楽曲って点で言えばポールウェラーのほうが余程ちゃんと
してる。ギターはけして旨くないが、曲を生かす弾き方でしょ?

何でもそうだが自分の楽器だけ音でかくして何が楽しいの?
要はバランスが大事ってことだよね。

サウンドエンジニアリングって視点で見ると、
これらの有名ギタリストは、
全然良くないよ。バランス悪すぎ。

メタル系のエンジニアで一番優秀なのは
ロバート ジョン マットラングだろうね。

彼が手がけたデフレパードのアルバムが売れたのは
楽曲重視のサウンドバランスだったからだと思う。

あともう一人上げるとすると、
マイケルワグナー

彼が手がけた ホワイトライオンのアルバムは、非常に
聴いてて気持ちが良かった。だから長い間ロングランで
アメリカでは売れた。

ヴァンヘイレンの物まねって揶揄されたヴィトブラッタの
ほうが作曲のセンス及び、ギターオーケストレーションは
ヴァンヘイレンより上だったしな。ホワイトライオンは。

で、この手のエンジニアはギターオーケストレーションってのが、良くわかってたんだな。


さてさて、おじいさんの域に入った方々でも現役ミュージシャンは、沢山いるが、未だに進化してる人はどれだけいるだろうか?大抵は、昔の栄光よとばかりに、現状維持だろうね。
いやそれでいいと思うけど。

しかし、だ。ヒレッジは未だに進化してるんだよね。

客層が若者ばかりっていうおじいさんミュージシャンって
他にいるかい?

しかも夫婦共にライブで踊ってしまうってのは
ありえんだろ?普通。ミケットなんてライブでジャンプ
しまくりだもんな。リキッドでライブ見た時も
ノリノリだった。あんたいくつよって感じだが
すげーかっこいいオバサンだよね。

歳とってもこんな夫婦でありたいって思う訳ですよ。
うちは、妻もGOA好きクラブ好きなんで。
by jobsjobs | 2007-02-19 02:16 | 音楽機材全般
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